あるある(02/05)〜コリに潜む内臓疾患
★今回のあるあるの話題は『コリに潜む内臓疾患』でした。コリが内臓からのSOSだとは思いもしませんよね。ただのコリだからと馬鹿にできないですね。
■コリの原因
1.筋肉疲労
長時間同じ姿勢でいるなどして、筋肉に疲労物質が蓄積すると、筋肉の痛みを感じる神経が刺激されてコリとして感じます。コリの大部分はこれが原因。
2.内臓疾患
内臓にトラブルが起きると、その痛みの情報は脊髄を通り脳へ伝えられます。しかし、通常の肩こりなどの痛みの情報も同じルートを通るため、脳は「内臓の痛み」と「筋肉の痛み」を取り違えてしまうのです。これを「関連痛」といいます。
■部位別コリと内臓の関係
臓器自体は痛みを感じにくいのですが、臓器を覆う膜には感覚神経があり、悪くなって臓器が腫れたりすると膜が引っ張られ痛みを感じます。
1.右肩のコリと肝臓
肝臓は身体のエネルギーを生み出す重要な臓器。肝臓自体には感覚神経がなく痛みを感じないため「沈黙の臓器」と呼ばれています。肝臓の不調は右肩のコリとなって現れます。
【ゴリラチェック法】
足を肩幅に開いて立ち、こぶしを握り、ろっ骨の下辺りを左右交互に10回ほど叩きます。このとき右のわき腹の奥に少しでも響くような痛みがある人は要注意。また、お酒を飲むと右肩のコリが強くなる人も肝臓の機能低下の可能性あり。
【対処法】
アルコールを控える、タウリン を含むタコ・イカ・貝類を摂る、β-Dグルカン を含むキノコ類を摂る、ゴマ(ゴマリグナン)を摂る
2.背中のコリとすい臓
すい臓は血糖値を調整するホルモンを分泌したり、消化酵素「すい液」をつくっており、ダメージを受けると血糖値の乱高下や消化不良を引き起こします。すい臓の不調は背中のコリとなって現れます。
【バンザイチェック法】
足を肩幅に開いて立ち、背中を丸め前かがみになります。そこからバンザイをするように背中を伸ばして体をそらせます。このとき背中の真ん中あたりが痛む場合は要注意。また、脂っこいものを食べた後、みぞおちや背中周辺が痛くなる人もすい臓機能低下の可能性あり。
【対処法】
消化を助けるアミラーゼを含むキャベツや大根を摂る、お酒や脂ものを控える
3.腰のコリと腎臓
腎臓は血液中の老廃物をろ過して尿として排泄するはたらきをしており、ダメージを受けると腎盂腎炎などの腎臓疾患を引き起こします。腎臓の不調は腰のコリとなって現れます。
【キョンシーチェック法】
足を肩幅に開いて立ち、両腕を前に出しジャンプ。このとき身体に衝撃が伝わるよう膝はピンと伸ばし、かかとから着地するようにします。腰の奥が響くように痛む場合は要注意。また、トイレを我慢したり、塩分の摂りすぎも腎臓機能低下を招く恐れあり。
【対処法】
余分な塩分を排出するカリウム を含むバナナやかぼちゃなどを摂る(ただし腎臓疾患の方は逆効果なので医師に相談すること)
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